皆様こんにちは。社会保険労務士事務所みらいの一條です。
福岡に転居して1ヶ月半が過ぎ、その間市内で九州地方の大きな祭りを見てきました。
5月3、4日は市民参加型の博多どんたく港まつり、
翌週の13、14日はユネスコ無形文化遺産に登録された九州の5つの祭りの
記念イベントが行われて、早くもまちの活気に触れることができました。
さて、今回は「子連れ勤務の良し悪し」です。
子連れでの働き方と経験から感じたことをお伝えします。
2013年10月中旬、子連れ勤務が始まりました。
きっかけは、事務所の業務増加により早めの復帰を望まれたこと、
そのときに保育園に入れなかったことです。
子連れ勤務は保育園に入所が決まる2014年3月末までの約5ヶ月続きました。
どんな働き方をしていたか、というと
勤務時間は週2回午前中の2時間だけです。
フルタイムと比べれば短い時間ですが、
子連れ勤務を始めたときの子供は生後0歳4ヶ月。
ようやく首がすわったばかりの赤ん坊で、授乳や朝寝の感覚が短く、よく泣きます。
外出しても長い時間一箇所にいること自体が難しいので、
通常の勤務はとても無理。。。
ということで、子供の成長や周りの状況をみながら勤務時間を延ばしていきましょう
ということになりました。
子供と一緒にいて、できる仕事なの???
そのときの主な業務は
パソコンを使ったデータ入力、電話、来客対応、郵便物の受取等です。
急務の業務はなく、お客様に迷惑をかけずに完結できるものが中心でした。
・・・だったら大丈夫かな。
と最初は思ったものの、正直こなすのがやっとでした。
パソコンに向かった瞬間、ギャーと泣いて起きたり、起きていても手足がバタバタ。
間違ってキーボードに触れないか、寝ているときですら、今起きないでね~と
心の中で思ったり、常に気を取られます。
ミスをしないよう慎重に、作業にも子供にも気を配らなければならないので、
これ以上の業務だとおそらく難しかったと思います。
働く時間が短いし、急に休んだときの職場のフォローは?
私が勤務の終わりに必ずしていたことは
①所内の共有サーバーに業務記録をデータで残すこと
②ペアになる社労士スタッフに口頭で業務報告をすること
の2つです。
これによって全員に業務の状況を把握してもらうことができました。
口頭で伝えることが特に良かったと感じています。
きちんと伝わったという安心感が得られたこと、
相手とのコミュニケーションをとることになるので、
育児中話し相手に不足していた私にとってはとても大事な時間でした。
ちなみに、事務所内のレイアウトも変わっていました。
出入口に一番近い席に机に移り、
机とドアの間にちょうどベビーカーが斜めに入るスペースが出来ていました。
この場所は、
子供が騒いでもササッと外に出られること、
ベビーカーに乗せたまま対面で子供を見られるので
安心して働ける環境になっていたと言えます。
事務所で準備された物、、、特にないです。
①外出用の育児用品
②ベビーカー
③抱っこ紐
の3点セットの持参で、十分間に合いました。
子供が寝ているときはベビーカーに寝かせたまま作業したり、
それ以外は抱っこ紐でだっこやおんぶをして作業したりするために欠かせません。
あとは、背もたれがある椅子から背もたれがない椅子に交換しました。
子供が大きくなると、おんぶや抱っこをしたときに背もたれに足がぶつかって、
まともに座れなかったのでこれはやむなく変えました。
ざっくりと紹介すると、このような感じです。
なんとなくでも、子連れ勤務のイメージをつかんでいただけたでしょうか。
子連れ勤務が良かったのか悪かったのか、あくまで勤務者の立場からですが、
正直なところ、どちらとも言えません。
というのも、自分の業務の負担が軽くなる=誰かの負担が重くなります。
子供はいつも騒ぐので、職場では「気にしないで」と気遣ってもらっても、
迷惑をかけているという気持ちは常にあります。
電話対応中や作業中、泣き喚くときは席をはずすので
時間分働けていないなと感じることもあります。
職場に対して申し訳ないと思わない日はありません。
子連れ勤務をする日は出勤前の準備も相当に時間がかかり、
勤務中は子供の行動に神経をすり減らします。
と、思う一方で自分のことだけを考えた時には
良かったなと言えることもあります。
わずかな勤務時間でも、職場の雰囲気に触れ、
復帰に向けた心構えや準備ができたこと、
この経験があったので、通常の勤務に抵抗や戸惑いがなく戻れたと思っています。
・・・仕事から離れる時間が長かったり、復帰後に職場とのギャップを感じたりしたら、
きっと働くこと自体にためらいを感じただろうな、と想像してしまいます。。。
子連れ勤務は、事務所の万全のサポート体制と、
全員の理解と協力があったからこそ実現できた働き方であることは間違いありません。
なによりも職場が受け入れてくれる雰囲気でなければ
正直耐えられなかったかもしれないと思います。
次回は「子育て期間中の働き方について」です。
今回は体験談に終わりましたので、次回は法律や制度について触れたいと思います。
「人」と「組織」と「社会」のみらいのために
社会保険労務士事務所みらいのスタッフブログ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
一條