令和5年度の労災保険率は上がる?下がる?

こんにちは。

社会保険労務士事務所みらいの酒井です。

  

WBCやりました!日本優勝!素晴らしい戦いでした。

我が家ではみんな「にわか解説者」になって、わいわい観ていました。

チーム仲良しな感じが、常に伝わってきて、

一丸となって優勝目指している姿は、とても感動しました。

  

源田選手の骨折も、印象深いですね。

負傷後の試合でも、いつも通りのプレーをしていましたが、

バッティングの時なんか、痛かっただろうな・・・

きっと気持ちが強いのでしょうね。

早く良くなるといいですね。

 

  

と、怪我の話題から、労災へ。

(うまく継投できるはず、と思いましたが難しかった・・)

  

これまで労災の給付について、いろいろ書いてきましたが、

今回は、労災保険率について。

  

令和5年度の労災保険率は、令和4年度から変更なしです。

  

労災保険率は、原則3年ごとに見直しています。

3年のペースでいくと、令和3年度から改定する予定でしたが、

新型コロナウイルス感染拡大の影響などにより

今後も厳しい経済・雇用情勢が予想されることから、

個別の業種によって料率の引き上げが生じることがないよう

配慮した結果だそうです。

  

( メリット制による料率の増減はこれまでどおり適用されます。 )

  

なお、特別加入保険料率や建設事業などの労務費率についても

現行の料率が据え置かれます。

   

(厚生労働省 労働政策審議会各分科会・部会の審議状況について より)

   

   

現在の労災保険率は、どうなっているか、というと

平成30年4月1日から変更がないので、この表の率が適用されます。

 

 (厚生労働省 HPより)

 

御覧の通り、事業の種類によって率が全然違っています。

   

低いのは、

通信業、放送業、新聞業または出版業 や

金融業、保険業または不動産業 などで、 2.5/1000

   

一番高いのは、

金属鉱業、非金属鉱業又は石炭鉱業 で、 88/1000

   

一番低い率と高い率の差は約35倍にもなります。

 

   

ただし、同じ鉱業でも、金属鉱業、非金属鉱業又は石炭鉱業は高いですが、

原油または天然ガス鉱業は低いんです。

   

これは、3年ごとの労災保険率改定の際に、

過去3年間の

  1. 業務災害にかかる災害率
  2. 複数業務要因災害にかかる災害率
  3. 通勤災害にかかる災害率
  4. 二次健康診断等給付に要した費用
  5. 社会復帰促進事業の事業の種類および内容
  6. その他の事情

が考慮されるからなんです。

   

労災保険率が高い、ということは、その事業の種類の災害率が高い、と考えられます。

 

 

   

さらに、事業場ごとに労災保険率を増減させるメリット制があります。

(メリット制については、次のブログにて書こうと思っています。)

   

業務中、通勤中の事故や怪我には十分注意してくださいね。

労災保険料、上がってしまうかもしれませんよ~。

   

と、ここまで書いて、初めて気が付いたこと。

公的なものはすべて「労災保険率」と書かれていて

「労災保険料率」じゃない・・・

雇用保険は「雇用保険料率」なのに・・・

要注意です。

 

 

こちらも合わせて読んでいただけると嬉しいです。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

酒井

 

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