
ご無沙汰しております。
社会保険労務士事務所みらいの飯村です。
10月15日土曜日に、日本で活躍されている憧れのジャズピアニスト、
ジェイコブ・コーラーさんのコンサートに家族全員で行ってきました。
前回のブログで、時間休を取得してストリートピアノ演奏を聴きに行った
のもこの方でした。ピアノのジャズアレンジが超絶かっこいいのです。
西区にある神奈川県立音楽堂で開催されたこのコンサート、ずっと楽しみに
していました。
小学生も連れてくので、最後まで大人しく聴いてくれるかハラハラして
いたのですが、ピアノ、ドラム、ベース、トロンボーン、サックス、
トランペットの演奏はとても華やかで、子供達もノリノリで拍手喝采。
皆で楽しむことができました。
家族全員分のチケット代はちょっと高かったですが、行ってよかったです!!!
10月11日火曜日は「国際カミングアウトデー(カミングアウトデー、全国
カミングアウトデー)」と言われる日でした。
(英語名:National Coming Out Day)
この日については、全く知りませんでした。
知ったきっかけは、後日、国際カミングアウトデーに関連する内容をツイッター
投稿した企業等が、この日について誤解している指摘を受け謝罪する、という
記事を見たからです。
国際カミングアウトデーとは、1980年代のアメリカで始まった運動で、
LGBTのカミングアウトを祝う、とされています。
日本では、打ち明けることをカミングアウトと言う場合があり、今回の件は
国際カミングアウトデーの趣旨を理解していない企業等が、打ち明け話、
として国際カミングアウトデーの名称を使用してツイートしたことが原因の
ようです。
カミングアウトとは、「性的マイノリティの当事者が、自身の性的指向や
性自認について他者に伝えること」、です。
(厚生労働省「多様な人材が活躍できる職場環境に関する企業の事例集」より)
秘密にしている一般的な内緒話を打ち明けるような意味とは異なります。
この点において、カミングアウトという言葉の持つ意味を理解していなかった
企業等の認識不足が原因のようです。
過去の2回のブログでは、会社の福利厚生について書きましたが、性的
マイノリティの当事者がみなカミングアウトしているわけではありません。
多くの方は、職場や周囲の人々に明かしていません。
福利厚生制度を整えても誰も利用していない、申請してくれない、からと
いって、事業所内に性的マイノリティの当事者がいない、とは限りません。
福利厚生制度を利用してもらうには、繊細な個人情報を伝えてもらう
ことになります。
そのためには、申請の窓口となる担当者に伝えても大丈夫と感じられるような
仕組み作りが重要となってきます。
また、当事者の従業員に安心して申請してもらうために、申請の窓口、担当者等
を明確にし、また、どの情報をどの担当者等に知らせるのか、を予め
きちんと決めておく必要があります。
福利厚生制度の申請・利用の過程で、性的指向や性自認の情報が担当者以外に
知られることになれば、アウティングになってしまいます。
情報を扱う担当者の範囲を定め、またそれを当事者に明確にすることで、安心
して制度を利用してもらうことができます。
国際カミングアウトデーについて書きましたが、カミングアウトは強制すべき
ことではありません。
カミングアウトするかどうかは、本人の意思によります。
申請しやすい制度作り、仕組み作りが大切になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
「人」と「組織」と「社会」のみらいのために
社会保険労務士事務所みらいのメンバーブログを、
どうぞよろしくお願い申し上げます。
飯村