定年は70歳?

定年後のスローライフ

6月15日に政府は骨太の方針=2018年の経済財政運営の基本方針を決めました。

骨太の方針とは、2001年に当時の小泉内閣から始まったもので、内閣の政策の基本骨格となるもので、ここから各省庁の政策に繋がっていく非常に重要なものです。

働き方改革を進める中で、今国会で間もなく成立する働き方改革関連法案に続いてどのような政策が出てくるのかが注目されます。

少子高齢化が進む中、人手不足が予想以上に進んできています。

国は高齢者の雇用についてはどのように考えているのか、骨太の方針から探ってみたいと思います。

 

チョット長いのですが、骨太の方針2018にて掲載された高齢者雇用に関する記述の全文を転載します。

 

② 高齢者雇用の促進

(65 歳以上の継続雇用年齢の引上げに向けた環境整備)
意欲ある高齢者に働く場を準備することは、働きたいと考える高齢者の希望をかなえるためにも、人口減少の中で潜在成長力を引き上げるためにも、官民挙げて取り組まなければならない国家的課題である。

実際、高齢者の身体年齢は若くなっており知的能力も高く、65 歳以上を一律に「高齢者」と見るのは、もはや現実的ではない

年齢による画一的な考え方を見直し、全ての世代の人々が希望に応じて意欲・能力を活かして活躍できるエイジレス社会を目指す。

こうした認識に基づき、65 歳以上への継続雇用年齢の引上げに向けて環境整備を進める

その際、高齢者は健康面や意欲、能力などの面で個人差が存在するという高齢者雇用の多様性を踏まえ、年功序列的な一律の処遇でなく、成果を重視する評価・報酬体系を構築する

このため、高齢者に係る賃金制度や能力評価制度の構築に取り組む企業に対し、その整備費用を補助する。

(高齢者の雇用促進策)
一人でも中高年の中途採用経験がある企業は、二人目以降の採用にも積極的になる傾向があるため、高齢者のトライアル雇用を促進する方策を進める。

中高年を対象に基礎的なIT・データスキル習得のための教育訓練を拡充することにより、中高年の新たな活躍を支援する。

また、地域医療介護総合確保基金を活用した入門的研修、マッチングにより、国・自治体・関係団体が一体となって、高齢者の介護分野への参入を促進する。

(公務員の定年の引上げ)
平均寿命の伸長や少子高齢化の進展を踏まえ、複雑高度化する行政課題に的確に対応する観点から、公務員の定年を段階的に65 歳に引き上げる方向で検討する。

その際、人事評価に基づく能力・実績主義の人事管理の徹底等について、併せて検討を行う。

 

ここで注目されるべきは
「65 歳以上を一律に「高齢者」と見るのは、もはや現実的ではない。」という記述です。

世界保健機関(WHO)では、高齢者の定義を65歳以上としています。

日本においても年金の受給開始年齢は65歳からとなっており、また継続雇用制度においても希望者全員の継続雇用制度を法律で義務付けしています。

65歳から74歳までを前期高齢者、75歳以上は後期高齢者と定義し、後期高齢者については後期高齢者医療制度として一本化して運営しています。

高齢者の定義を65歳から変更することを明言したことは、今後の色々な政策に反映されてくることが予測されます。

 

一番注目されるのは、定年についてでしょう。

方針では公務員については65歳定年への引き上げが名言化されていますが、民間企業においても60歳定年65歳までの継続雇用から、65歳定年70歳までの継続雇用へと徐々に政策を進めていくことが名言されています。

労働力人口の減少を高齢者の就労促進で補っていく政策を今後もより一層進めていくことになるでしょう。

近い将来は70歳定年ということも現実化するかもしれません。

 

そうなると気になるのは年金です。

最近急に日経新聞等で年金の受給を70歳に遅らせて、受給額を増やすことを見聞している方も多いと思います。

社会保険労務士ならば常識であることの制度が今まで余り認識がされていませんでしたが、まず政府は年金の受給開始年齢はそのままでも、70歳まで受給しないで働いた方が得をするよと告知しだしました。

実際70歳から受給すると、65歳から受給するよりも42%も多くなるので私は今からそうする予定です。

5年遅れて受給するのを取り戻せるのは81歳になるのですが、なんとかそれまでは生きてみたいなと念願します。

それも大好きなゴルフと家庭菜園を楽しみながら。

 

おそらく国は70歳まで延長する人を増やしながら、長い期間をかけて徐々に支給年齢を引き上げていくものと予想します。

 

日本老年学会では2017年1月5日の提言で以下の定義をしています。

65~74 歳 准高齢者 准高齢期 (pre-old)
75~89 歳 高齢者 高齢期 (old)
90 歳~ 超高齢者 超高齢期 (oldest-old, super-old)

本当に高齢者というのは75歳からだと提言していますが、政策もそのようになっていくのでしょうか。

 

今月58歳になった私。

定年は60歳だとしたら、もう半分定年になったような気分なのですが、ゴールに張られたテープを切ろうとする寸前に、ゴールがどんどん遠のいていくような感じがします。

人生100年時代だと急に言われ始め、生涯働けるようにといわれても、それこそどう働くかが問われる時代になっていくのでしょう。

家族のために、といって一生懸命働くのが64歳までだとしたら、
65歳からはもっと自分自身が楽しみながら働くことを目指そうと、
今から準備しなければと思うこのごろです。

 

荒木

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