多様な働き方って何?その①

business_idea_share

皆様こんにちは、社会保険労務士事務所みらいの一條です。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

今冬は年末年始に長期休暇をいただき

実家の青森と主人の実家がある宮城に行ってきました。

冬の東北は寒かった・・・。

せっかくの長期休暇も家族皆風邪でダウン。

昨年3月まで東北より寒い北海道に住んでいたのに。

雪国育ちなのに。

一年も経たないうちに体は南国仕様になっていました。

仕事に復帰する頃にようやく回復しましたが

年を取るとともに風邪の治りも遅くなると実感した年始めでした。

 

さて、今回は「多様な働き方って何?その①」です。

多様な働き方の一例として、短時間正社員の定義を前回のブログで紹介しました。

短時間正社員は

正規労働者と非正規労働者の中間的な雇用形態として位置づけられています。

どうして今このような働き方が求められているのでしょう。

多様な働き方の中身に触れる前に

今回はまずその働き方が求められる背景を考えてみます。

 

まずは少子高齢化の問題。

総務省の国勢調査によると

日本の総人口は2008年(1億2808万人)をピークに、

そのうち生産年齢人口(15歳~64歳)は1995年(8726万人)を

ピークに減少しています。

情報通信白書、総務省、平成29年版

(図は平成29年版情報通信白書(PDF版)、第4章第1節人口減少社会の到来とその処方箋から)

 

そしていわゆる働き手の中心となる世代(生産年齢人口)は

将来的に

2030年にはピーク時の78%(6875万人)。

2060年にはピーク時の54%(4793万人)にまで目減りすると予想されています。

(参考:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計)」)

 

働き手が減る中でも増えるのは高齢者。

平成29年版高齢社会白書(内閣府)によると

2015年には

現役世代(15~64歳)2.3人で1人の高齢者を支えている状況から、

2065年には

現役世代1.3人で1人の高齢者を支えると推測されています。

子供やその孫たちが現役で活躍する頃は、高齢者と働き手が同じくらいの割合・・・。

 

シニア世代の働き手が

どんどん増える傾向にある今後はわかりませんが

人口が減る中で現在の働き手の中心となる世代が減り

高齢者が増えるという状況は

将来的に経済成長率の低下や社会保障制度の行き詰まりなどの面で

日本経済に多くの悪影響が及ぶ可能性があると一般的にいわれています。

 

そして今多くの企業には「人材不足」感が漂っていると

報道されているように

中小企業では6割が人手不足と感じていて

人手不足により

企業経営に影響が出ている、

影響が出ると懸念する企業が合わせて7割近くに上っています。

(参考:日本商工会議所「「人手不足等への対応に関する調査」集計結果」)

 
労働者が集まらない、いないのであれば

労働者が辞めないようにする工夫や

 

非正規労働者の中でも一定の条件をクリアすればもっと働ける人に

働いてもらう仕組みが必要になってきます。
その人手不足を補うためのアイデアの一つに

転勤なし、残業なしなどの正社員よりも拘束が少ない働き方

が挙げられています。

企業にとっては人材の確保や定着などの点でメリットがあります。

多様な正社員企業アンケート

(図は多様な形態による正社員に関する研究会報告書、企業アンケート調査結果(PDF、36頁)から)

 

従来の日本の正社員は転勤あり、残業あり、業務が様々ありが、当たり前。

一方の非正規労働者は正社員ほどの拘束がない代わりに期間の定めがあったり、

正社員よりも処遇が低かったりしてその働き方は二極化していました。

企業が非正規労働者に対して正社員への転換を打診したとしても

その労働者が正社員に転換する魅力よりも

今の生活を崩すことになんらかのリスクを感じたら

転換を拒むかもしれません。

 

労働者の立場で考えても

転換するにしても

非正規で働くよりも労働条件がよくて転勤がないとか

業務が固定化しているとか

正社員よりも緩やかな労働条件で働けるのであれば

この会社で頑張って、長く働こうかなという動機になり得ます。

 

また、育児や介護や自身の病気や病後などの事情で

従来型の正社員では働けなくなったときに

辞めずに良い働き方ができるのであれば有難いですよね。

 

仕事柄、求人案内を時折見ますが

短時間正社員募集、と掲げている求人案内はほぼ見かけません。

ただ、多様な正社員への登用制度や慣行や実績がある企業は実は4割ほどあります。

多様な正社員企業アンケート登用制度.png

 

(出所:多様な形態による正社員に関する研究会報告書、企業アンケート調査結果(PDF、34頁))

 

 

それはこの働き方が

新しい働き方を作ったので労働者を新たに募るというよりも

既存の労働者に対する恩恵的な要素が強いためと考えます。

これまでの企業への貢献度や能力等を見極めた上で

その労働者を失うことが企業の損失と思える等の人材に対して用意する

特別なキャリアルートと捉えれば、

制度はなくても実績があるというのも理解できます。

 

コスト面だけを考えると

非正規は非正規のままで活用しても良いし

やむを得ない事情があって正社員で働けない人は非正規で働いてもらえば良い筈です。

コストをかけてでもそのルートを設ける意味は

その人に能力を発揮しながら長く働いてもらいたいという

何かしらの期待があるからではないかなと思います。

 

次回は「多様な働き方って何?その②」です。

どんなパターンの働き方があるのかをお伝えする予定です。

 

———————————————————————————

弊所セミナーのご案内

 

2018年4月実質開始に向けて

まだ間に合う 労働契約法「無期転換ルール」対応セミナー

 

日 時:2018年2月15日(木) 14:00~16:30

会 場:神奈川中小企業センタービル13階会議室

対 象:経営者、人事総務担当役員の皆様

参加費:お一人様 10,800円

講 師:株式会社ヒューマンリソースみらい

代表取締役 特定社会保険労務士 荒木康之

 

4月から実質始まる労働契約法の無期転換ルールにどう対応するべきか。

多面的な考え方で対応策を考えます。

 

有期雇用の契約社員やパートアルバイトを雇用する事業主の皆さんは、

是非一緒に勉強しませんか?

 

詳しくはこちらのチラシをご覧ください。

 

——————————————————————

 

「人」と「組織」と「社会」のみらいのために

社会保険労務士事務所みらいのスタッフブログ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

一條

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中