パートタイマーから短時間正社員への転換

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皆様こんにちは。社会保険労務士事務所みらいの一條です。

12月に入り毎日の寒さが身に凍みます。そんな折、心に沁みる出来事がありました。

先日佐賀に行って有田焼のマグカップを買ったときのこと。

自宅に帰ってコーヒーを淹れたら

カップの外側にひび割れの模様と入れたコーヒーが少しにじみ出てきました。

焼物の味わいか?それとも不良品?

焼物の扱いを全く知らないので、とりあえず窯元に連絡をしました。

どうやら作る過程で使った土が原因らしく、

使い続けても問題ないけれどもすぐに類似のものを送ってくれるとのこと。

「あ、そうなのね」と軽い気持ちでしか思っていませんでしたが

類似のものが届くまでのやり取りはこちらが恐縮するほど懇切丁寧な対応で

職人が商品(作品)だけではなく相手(客)をも大切に思う真心が伝わるほど嬉しいものでした。

誠心誠意の気持ちを相手に伝えることの大事さを

職人の謙虚な姿勢から学んだ気がします。

来年の目標にしようと思います。

 

さて、今回は「パートタイマーから短時間正社員への転換」です。

入社3年目にパートタイマーから短時間正社員へ雇用転換した体験を

紹介させていただきたいと思います。

 

「パートタイマーから『短時間正社員』になりませんか」

2015年7月の定期面談で、代表から思いも寄らない言葉を掛けられました。

短時間正社員は法律上の定義はなく

厚生労働省の開設サイトによると

フルタイム正社員と比較して、1週間の所定労働時間が短い正規型の社員で

①期間の定めのない労働契約(無期労働契約)を締結している

②時間当たりの基本給及び賞与・退職金等の算定方法等が同種のフルタイム正社員と同等

の条件を満たす労働者としています。

 

転換を勧めた理由を聞くと

同年4月に社労士登録をしたこと、業務多忙につき業務量を増やしたいこと、

これまでの勤続に対する評価や今後も職場に貢献してほしい、等々です。

 

パートタイマーから短時間正社員になると

・処遇は時給制から日給月給制に変わり、賞与も支給される

・勤務は週の勤務日数を増やすか1日の勤務時間を延ばすかをして社保に加入できる

・業務は業務担当が増えるものの業務内容を大幅に変えるものではない

という労働条件に変わります。

 

提示された待遇に不満はなく

仕事もやる気に満ちていた時期に嬉しい評価でしたが

返答は保留しました。

 

当時の所員は正社員の先輩社労士2人にパートタイマーは私だけ。

当時パートタイマーから正社員への登用制度はありましたが、

短時間正社員への登用制度はなく、過去にもいないために

具体的な働き方を誰も知りません。

 

もし、正社員と同じステージで比較されるのであれば

2人に比べて業務量も業務の質(能力的な部分)も劣るために

2人から不満は出るかもしれない。

2歳になったばかりの息子の育児をほぼ自分が担う家庭状況で

近い将来、勤務時間が大幅に増えたり残業を求められたりしたら

対応できないかもしれない。

 

そんな不安を抱えていたので

自分のキャリアにプラスにもなる有難い提案であっても

不安が解消されない限りは受けないと決めました。

気持ちに余裕のない育児期は将来の利益よりも

その時に職場や家庭でトラブルがなく

心が平穏でいられる方が大事だと感じていたからです。

 

不安は憶測でもあったので

短時間正社員になると具体的にどういう働き方をするのか、

自分の中で詰めきれていない部分を

代表に再確認しました。

業務量は増やしたいが、

勤務はほぼ現状を維持できる形で構わない(残業なし)、

どんどんいろんなことにチャレンジして、スキルは経験を積んで磨いてください

とのこと。

 

一つの不安が薄れた気がしたので、後は短時間正社員の勤務や処遇等

先輩方へ伝えて欲しいとお願いするとともに

自分からも直接伝えたい旨、願い出て許可を得ました。

 

個別の労働条件は労使の雇用契約の締結によるために

本来は周囲の理解を得る必要はありません。

とはいえ、短時間正社員の勤務や待遇が周りがわからないために

余計な疑念を生みかねないし

転換後もほぼ従来通りの勤務を続ける以上は

正社員との待遇に差があることを明らかにした方が心地よく仕事ができるし

このことは自分からも仁義を切って伝えるべき

と思っていました。

 

職場からも家庭からも転換に反対されることはなく

心置きなく短時間正社員となりました。

待遇面の向上と働きに対して寄せられる期待が

仕事へのモチベーションアップにつながったのは間違ありません。

 

というのは私のケース。

今は弊所スタッフの中にも個々の状況に応じて短時間正社員として

活躍しているスタッフもいます。

 

産前に転勤ありのフルタイム勤務で残業が当たり前の働き方をしていた女性労働者が、

両立を難しいと感じた場合にパートタイマーに切り替えをするのは

給与面でもキャリアの面でも躊躇するケースがあると思われます。

 

反対にパートタイマーから正社員へのキャリアアップを望んでも

育児期のような制約のある中では急激な状況の変化には対応できないかもしれないと

二の足を踏む人もいるはずです。

 

正社員とパートタイマーの中間に存在する短時間正社員のような働き方ができれば

自分の納得のいく形でキャリア形成をしつつ

ワークライフバランスも実現できると感じる人はいるのかな、と思います。

 

次回は「多様な働き方って何?その①」です。

短時間制社員制度のイロイロをお伝えする予定です。

 

「人」と「組織」と「社会」のみらいのために

社会保険労務士事務所みらいのスタッフブログ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

一條

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